個別着替えマクロについて

魔剣装備記事で、HPが減るけど何故だろう?というのを書きました。
コメント欄で指摘を頂いたりもしましたが、解決したので記事にしてみます。


仕様1: 1つのマクロの中である部位を /equip できるのは1回だけ

これは途中にwaitを挟んでも挟まなくても同じです。
/equip back 月明の羽衣 <wait 1>
/equip back オーグマケープ

こういうマクロを組んでも、着替えは1回しか起きません。

仕様2: その時点で装備しているものを /equip しても無視される

/equipset [敵対装備] echo
/equip body RNコート+2
/ja ヴァレション <me>

敵対装備セットは胴をエメットハーネス+1にしているとします。でもRNコート+2のヴァレション効果アップがほしいので装備セット節約のために胴だけ個別着替えしようという意図のマクロです。通常時にFUコート+1等を着ていればこのマクロは完全に意図通りに動きます。
しかし現在装備しているものは無視される仕様により、もしこのマクロ起動時にRNコート+2を着ていると、この行は無視されてエメットハーネス+1のままヴァレションを実行してしまいます。
この挙動は仕様1とは違いwaitの影響を受けます。以下のようなマクロをRNコート+2を装備した状態で実行した場合でも、敵対装備の胴に変えたあとRNコート+2に戻ります。
/equipset [敵対装備] echo
/ma フォイル <me> <wait 1>
/equip body RNコート+2

余談: スイッチマクロ

これらの仕様を利用したスイッチマクロというテクニックが昔はありました。次のマクロを実行するとどうなるでしょうか。

/equip sub イージス
/echo ↑イージス ↓オハン
/equip sub オハン

仕様1により着替えは1回しか起きません。仕様2により今イージスを装備しているならオハンに着替えます。今オハンを装備しているならイージスに着替えます。

今イージスを装備しているならオハンに変わる

↑イージス↓オハン
装備を変更しました

今オハンを装備しているならイージスに変わる

装備を変更しました
↑イージス↓オハン

失敗例&成功例

以上の仕様を踏まえて、失敗例と成功例のマクロを紹介します。

失敗例1

/equip back 月明の羽衣
/equipset [敵対装備] echo
/ma フォイル <me> <wait 1>
/equip back 月明の羽衣
/equipset [通常装備] echo

通常装備への戻しを別マクロにすればこれで問題ありません。
しかしこの失敗例のように1マクロにまとめてしまうと、仕様1により2回目の背着替えが無視されてしまいます。このため通常に戻すときにHPが減る可能性があります。

成功例1

/equip back 月明の羽衣
/equipset [敵対装備] echo
/ma フォイル <me> <wait 1>
/equip body RNコート+2
/equipset [通常装備] echo

仕様1の制限を回避するために、背とは別な部位で大きくHPがあがるRNコート+2着替えを挟むことにより、HP減少しなくなりました。

失敗例2

/equip back 月明の羽衣
/equipset [敵対装備] echo
/equip body RNコート+2
/equip legs FUトラウザ+2
/ja ヴァレション <me> <wait 1>
/equipset [通常装備] echo

仕様2により通常でRNコート+2を着ていると着替えが無視されてエメットハーネス+1でアビ発動してしまいました。

成功例2

/equip back 月明の羽衣
/equipset [ヴァレション装備] echo
/ja ヴァレション <me> <wait 1>
/equipset [通常装備] echo

ヴァレション効果アップ、インスパイア効果アップ、あとの部位は敵対心を稼ぐ装備セットを新しく作れば意図通りに動きます。

別解

/equip back 月明の羽衣
/equip body RNコート+2
/equip legs FUトラウザ+2
/ja ヴァレション <me>
/equipset [通常装備] echo

もったいないですが敵対心を諦めちゃうという手もあるようです。
ヴァレション/ヴァリエンスはヘイトが大きいです。しかし魔剣の場合タゲ取りに使うというよりも立ち回りのFCのために切れたらリキャ毎に使うと思います。そう考えればここでの敵対上乗せはオマケ程度と割り切るのもひとつ手かもしれません。

別解はりがみりさんのマクロを参考にしました。